まつエクなど、美容業界でのトラブルによるカウンセリングをよく受けます。まつエクとは「まつげエクステンション」のことで、つけまつげとは違い人口毛を自分のまつげの生え際1mmに専用接着剤を使い1本づつつけていく施術のことです。まつエクをすることによってまつげが自然にボリュームアップし、目元をぱっちりみせ顔の印象がガラリと変わるので、今では美容サロンの施術予約がとれないほど人気になっています。
しかし、まつエクは目元に対しての繊細な施術なので美容免許やアイリストの資格を持たないサロンや、安いからと衛生状態の悪いサロンなどで施術し目の腫れやかぶれなどの健康被害や視力障害などのトラブルも多く、2010年に消費者庁から厚生労働省へ「まつ毛エクステンションに関する安全性の確保について」という要請が入ることになりました。
まつエクを希望するお客様の大半は、つけまつげより自然で長持ちして美しい、などメリットばかり求めます。お客様には施術後コンタクトが入れづらくなったりメガネにまつげがあたるなど日常生活のデメリットから毎日の洗顔方法、施術に使用するエクステンションの種類がお客様の求めている印象にあっているかをきちんと相談して決め、接着剤の安全性も説明し、施術後によるまつエクの品質トラブルや目の皮膚トラブルなど健康被害を起こさぬよう理解してもらい、清潔で落ち着いた環境でリラックスして施術することでトラブルを避けることができます。
健康被害などのトラブルの多くは、まつエクなどがブームになりサロン経営者が営利に走り、免許を持っていない人に施術させていたことが原因とされ社会的に問題になりました。今は民間のエクステスクールやアイリスト養成講座などできちんと基礎や素材の選び方を学んだアイリストやアイデザイナーがいますので以前のようなトラブル少なくなってきています。しかし数ヶ月程度のトレーニングで卒業した新米アイリストがすぐ現場に立つことも事実なので、そこは利益だけではなくお客様に納得してもらえるようプロ意識をしっかり持ちトラブルを回避しましょう。
施術を受ける人もメリットだけを求めずデメリットをきちんと理解したうえで、しっかりとしたサロンワーク、そしてプロ意識のあるアイリストがいるサロンを自分で選び、信頼することができてから施術してトラブルが起きないようにしましょう。