退職理由が人間関係に疲れたからという人は、転職先の新しい職場にはじめて行く時ほど不安なものはありません。カウンセリングでもどうしたら職場に早くなじむ事ができるのかという内容がとても多いです。新しい職場がどんな雰囲気の会社で、気むずかしい人はいるのか、仕事についていけるのかなど考えだしたら止まりません。実際は、不安を抱えていてもいざ行ってみたらみんな良い人だったし仕事もきちんとできるということの方が多いです。そのためにも新しい職場に慣れるための基本的なポイントを覚えておきましょう。
人間関係を築くために一番大事なポイントは「挨拶」です。朝は「おはようございます」退社時には「お先に失礼します」「お疲れさまでした」などきちんと自分から挨拶することが職場になじむための一歩です。相手が忙しそうだからと気を利かせて挨拶をしないでいても相手にとっては挨拶の出来ない人という印象を受けてしまいます。先輩や上司と話をしているときは、きちんと目を見て聞く時にはメモを取り真剣に聞くだけで相手は自分を敬ってくれていると思い友好な関係を築けます。「明るい表情」や「ハキハキした受け答え」などのちょっとした気遣いや気配りで良い印象を与え、人間関係の不安を少なくしましょう。
人見知りする人は職場の飲み会に参加するのを敬遠しますが、飲み会の場は職場の先輩や上司と打ち解けるには最適の場です。お酒が入ると人間の素の顔が見えその人の性格知り、その人に合わせた付き合い方も判断できるようになるので最初のうちはできるだけ参加し、早く職場になじんでおくと仕事においても楽になります。また、職場全員の人と親しくなるのが理想ですが人間関係にはどうしても合う人合わない人がいますから、とりあえず1人だけ親しい人を作りましょう。1人でも親しい人ができれば、自然とほかの人とも話す事ができるようになり、職場になじむことができます。
新しい職場で自分はどのように見られているのかという不安は誰にでもあります。先輩や上司が自分の前職や実績などをチェックするのは当たり前のことなので発想の転換をしてみましょう。新しい職場では最初から自分を強く出さず、職場の人をじっくり観察してみてください。頼りになる人や相談に乗ってくれそうな人などがわかり職場内の人間関係を知ることによって自分の対応も変わり、先輩や上司がもつ自分への態度も変わってきます。